マレーシア料理図鑑52/麺もの/中級★★★★★/アジア料理に詳しいならここも/
牛骨スープはコクがありながら、あと味さっぱり。毎日でも食べられまる味。写真はクアラルンプールの専門店で。水牛を使っているらしい
ビーフヌードルを解説
ほんのり甘みのある牛骨スープに、さまざまな牛肉の具がのった麺料理です。
ぷりんとした弾力の肉団子、ハチノスやミノなど牛モツを茹でたもの、醤油などで味つけしたそぼろ肉、ときにローストビーフのようなフィレ肉など、店自慢の具は、とにかく多種。
お客さんが選ぶ場合と、「この店は、この具なのね」と運ばれてきてわかる場合があります。
暑さでバテていてもするする食べられるやさしい味。牛だしのふくよかなスープの余韻にうっとりです。
ビーフヌードルはどの麺を選ぶ?
ビーフヌードルは麺が選べます。もっちりが好みならイエローミー(卵麺)、つるっと食べたいならクイティオ(米麺)、あっさり希望ならビーフンがおすすめ。
ビーフヌードルを初めて食べる人へ
だしの効いたスープ麺。具が牛肉なので満足感もバッチリです。人気の具は、肉団子 Beef Ball 、ゆでモツ Mix。
また、スープではなく、特製タレを麺にからめたドライも人気で、お酒を飲んだあとに食べるなら、そぼろ肉のせのドライが楽しいです。
そうそう、ビーフヌードルの提供店の看板に「牛肉面」や「牛肉粉」と書かれていて、面と粉って? と思ったことはありませんか?“面”は小麦麺、“粉”は米麺のこと。選べることも多いです。
ミニエッセイ「具を超えた!」
友人のお父さんが絶賛するマラッカの牛肉麺 Tangkat Beef Noodleのこと。麺が運ばれてきて仰天。ローストビーフのような美しい牛肉が、麺の表面をたっぷり覆っている。食べると、えっ、うそっ、と声が出たぐらい、やわらかい。ここまでくると、もはや麺の具を超えて、一品料理でもいける、と思うぐらい、とてもおいしい。マレーシアで牛肉は高級食材だ。煮込み料理に使うことが多いので、やわらかさはあまり重要視されていない。その環境で、この牛肉のおいしさはどういうことなの? いまだに謎。
その麺がこれ↓
Memo
ビーフヌードルに関わらず、友人や知り合いがすすめてくれた料理は、どれもとてもおいしい。好みは人それぞれ、というのに、今まで一度も外れたことがない。
Memo
いつも穏やかな笑みをたたえている同僚が、「マラッカに行くなら、この店に行って来て!」と、いつにない目力で力説した店が、上記のTangkat Beef Noodle(本店はジョホールのTangkat)。クアラルンプールの屋台のビーフヌードルが牛そぼろを具にしているのとは違って、マラッカのこの店のビーフヌードルは、3センチ四方ほどの大き目にカットされた牛肉がどかーんとのっています。その牛肉がやわらかいこと!じっくり煮込まれたほろほろの牛肉に、キレ味すっきり爽やかなチリ酢をつければ、マジまいう!
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