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Foodex Japan 2018 マレーシア関連ニュース

Malaysian food product at FOODEX Japan 2018
フーデックス2018のマレーシア商品。「自然の恵み」と「伝統」がキーワード

幕張メッセで開催されたアジア最大規模の食の祭典「FOODEX 2018」(開催期間2018年3月6~9日)。マレーシアのブースで出会った商品をレポート。うれしいことに、今年はマレーシアから合計25社の食品メーカーが訪れ、ここ数年の間では最多!

ブース全体の感想としては、ハチミツ、黒胡椒、ハーブ茶、ドリアン(冷凍)、ティラピア(冷凍)など、マレーシアの土地で育まれた食材をナチュラルなまま、手をかけずに商品にしたものが増えた印象。また、家で代々受け継がれているホームレシピのハーブティ(にんにくたっぷり!)を商品化した健康ドリンクも興味深かった。キーワードは「自然の恵み」と「伝統」かな、と。この2つがきっとマレーシアの食文化のポイントだと思う。

下記、展示食品について備忘録的にまとめました。

Topic 1  「Pegro」の針なし蜜蜂のハチミツ(Madu Kulup)

なめてびっくり! フルーティーで酸味があり、一般的なハチミツとはまったく違う味。抗酸化、 ビタミン、ミネラルが豊富だそうで、マヌカハニーの次ともいわれる豊富な栄養素。針なし蜜蜂は、体調3ミリほどで小型。半径500mほどの行動範囲で、そこに咲いている果物の花の蜜を集める。具体的にはドリアン、マンゴスチン、マンゴー、ココナッツなど。山の中に自然に生えている花の蜜で、味に酸味があるのは、この花たちによるもの。季節によって、多少味が異なるそうだ。

PERAK AGRO MARKETING SDN BHDの「Pegro」HONEY。左の2枚は、Perak Agroにてハチミツを採取している様子。(写真提供:糸田さん)

巣自体がプロポリスのようで、ひじょうに貴重。ハチ自体は亜熱帯や熱帯地方に生息しており、1つの巣で生産できる量が、普通のミツバチと比較すると、1 / 20~40ととても少ない。ペラ州の州政府が運営、管理するAgroのバックアップのもと、マレーシアで昨年より販売スタート。現在のところ、日本円価格は税抜3500円前後を予定。

さらっとしていて、酸味が強い。たとえるなら、リンゴジュース濃縮版のようなおいしさ。毎日スプーン1杯食べると、健康によいそうだ。★ちなみに、以前、友人のハニサさんの故郷「ケダ州」でも、この針なし蜜蜂の巣を見学させていただいたことがあり、そちらのレポートはこちらに!

もうひとつ、同じ会社が提供していた「Jamu」はターメリックと生姜の入った健康飲料水。以前、グーグルのサンフランシスコ本社で飲まれていたとか。これはKLのワトソンでRM8で購入可。

ターメリックの豊かな香りに、あとからくるピリピリとした生姜の感じ。けっこう好きな味。スポーツ後に飲んだら、ますます健康になりそう。

Topic 2  「トップフルーツ」の冷凍ドリアン(Frozen Durian)

冷凍ドリアンは、毎年どこかのメーカーがPRしているのだが、ここのドリアン、おいしかった! それも、猫山王とD24の2つのブランドドリアンが商品化されていて、食べ比べもできた。実をそのまま冷凍したもの、種をとってペースト状にした2種の商品があり、ペースト1キロの価格の目安は猫山王(36USD)、D24は(18USD)とのこと。また、2~10月が収穫期の冷凍パイナップル(MD2)もあった。ちなみにパイナップルは大きく分けて2つの品種があり、ひとつはMD2、もうひとつはN36。表面のトゲの様子で(N36はとげがあり、MD2はスムーズなて手触り)で見分けることが可。どちらもジョホール州産。

ドリアンは冷凍をしても味がおちない。現地でもよく冷凍保存されていて、自然解凍で食べる。

Topic 3 「LEGA」のハーブジュース

ホームレシピを商品化したホームメイドのレメディ(ジュース)。きっかけは15年前、体調が悪くなったとき(心臓が弱かったそうだ)に、幼いころに母が作ってくれていたドリンクを再現し、飲んでみたら、なんと1か月で体調回復。このドリンクは健康にいい!と確信したそうだ。材料はしょうが、にんにく、リンゴ酢、レモン、ハチミツなど。1時間じっくり煮込み、土鍋で調理するのがポイントらしい。効果は、コレステロールの低下、血液サラサラ効果が期待できるとか。すでに、マレーシアのスーパー(マイディン)や薬局で販売中(ハーブのコーナーで)。マレーシアでは、ボトル(350ml)でRM80。朝・夜1杯ずつ飲むのがおすすめ。シンガポールにも輸出している。

これは小分けタイプ。濃縮液体が入っていて、お湯で薄めて飲む。甘酸っぱく、かなりにんにく(緑のもの)がきいていて、これは健康になりそう!マレーシア版、ファミリ―レシピの養命酒のようなイメージ。料理にも使えるかも。

Topic 4 冷凍ティラピア、オーガニックのお茶、ココナッツ商品

ネグリ・スンビランのTaman Temenggorという湖(852sqキロメートル)で養殖されているティラピア。水深100メートルのクリアウォーターで、4~6カ月の養殖。800g~1.3kgのサイズ違いにして、出荷している。湖はとても綺麗な場所にあり、1億2千年前からの森に囲まれている。ティラピアは、高蛋白質、低脂肪、オメガ3も豊富。魚のなかのチキンと言われているらしい。

サバ州のオーガニックティー。アガーウッド(沈香茶)、レモングラスティー、JAVAティー(ミサイクチンのよう)、モリンガティー。家庭農園で栽培されたハーブだそうで、栽培からパッケージまですべてサバの家庭で行われている、との説明。

おしゃれなパッケージのなかにティーバッグ入り。

そのほか、サバ州からは、ココナッツ・バター、ココナッツビネガー、ピュアココナッツオイル、ココナッツシュガーなど、ココナッツ商品が多数。石けんもあった。

マレーシアの商品価格は、オーガニックココナッツビネガーRM26(400ml)、バージンココナッツオイルRM45(500ml)、MCTオイルRM47(200ml)、ココナッツシュガーRM24(350g)、ココナッツバターRM28(350g)、ココナッツ石けんRM38(110g) 。写真、情報提供Fionaさん

Topic 5 ボルネオの黒胡椒、マンゴーの炭酸飲料水、おなじみブラヒム、イーハップ

おなじみボルネオ島産の黒胡椒。世界生産量6位(たしか…要確認)とのこと。さわやかさとパンチの両方を感じた。

「Hous Boom」というリアルスパークリングの果汁6種。なかでもマンゴーがマンゴーらしく、甘過ぎずに驚いた。ハウスとはマレー語でのどがかわく、という意味で、Boomはそれがとんでいくー!みたいなイメージの名前だそうだ。

ハラルの唐揚げ粉、味がしっかりしている。

おなじみのブラヒム商品は、ブラックペッパーソース、オイスターソース、薄口しょうゆに注目。これは調理に使えそう!

ペラ州・イポーの大好きなおかしやさん「イーハップ」も出店。定番のココナッツ・クッキー、チャーさんが大好きなビスケット(ビスケットといっても、中に飴状の餡が入ったパリパリのおやつ)、そして柑橘系のジャム(わが家の定番ジャム)。ちなみに、ここの商品、パッケージがかわいらしく、おいしく、お値段もお手ごろ。

ココナッツ・クッキーとビスケットはクアラルンプールのスーパー(KLIA2のジャガグローサーでココナッツ・クッキーが売っています!)でも買えるので、個人的によくお土産にしている。

そして、ずいぶん前からお世話になっている「マンゴーグミ」(日本上陸済み)など、なつかしい商品にも会えて、おもわずウキウキ。また、ハラルカレーを商品化した「にしき食品」さんの展示もあった。

お話を伺った皆さま、ありがとうございました。マレーシア商品、日本でもっと知られますように!(音)

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