ジャーナル

マンゴツリーのオリジナル生米麺『クイッティオ』を試してみた!

 ときどきモーレツに食べたくなるマレーシア料理のひとつに、クイティオスープ Soup Kway Teow があります。鶏スープのあっさりした麺料理で、つるっとすべらか、やわらかい舌触りの米の麺が主役。この麺、現地では“生麺”を使うのですが、日本でなかなか入手できないので……と思っていたら、うれしいニュースを入手! タイ料理のレストラン「マンゴツリー」が日本で開発した生米麺「クイッティオ」を販売しているとのこと。

新潟県産米粉を使用した「クイッティオ」200円(税込/100g)。調理方法は熱湯で5分ゆでるだけ。1食の小分けパックになっているのもうれしい

 タイのクイッティオは、マレーシアのクイティオと同じもの。タイもマレーシアも、細麺、幅広麺とサイズはいろいろあり、販売しているのは幅が3ミリ程度のもの。タイではセンレックとよばれます。

麺が真っ白で美しい! 保存可能なように乾燥させているので、生というより半生という感じ?  通常の乾麺は、曲げるとぽきんと折れてしまうが、この生米麺はしなやかに曲がる。麺に含まれる水分の多さも感じる

 この麺、マンゴツリー社が、米の品種改良から麺づくりまで、なんと2年間もかけて、新潟の米農家と製麺所の3社協同で作りあげたもの。使用している米は、新潟県産の「越のかおり」。日本産の品種「キヌヒカリ」に、インド在来種のイネがもっている粘りの少ない性質(いわゆるパラパラ食感)をとりこんだもので、ゆでても溶けにくく、麺離れのいい品質が特徴。そして製麺方法は、タイで作るのと同じ方式。米を水に浸し、圧縮機で砕いて米汁を作ったら、シート状に蒸したものを切り分けて作られています。

 では、さっそくマレーシアのクイティオスープを作ってみました! 袋に書いてあるレシピには「熱湯で5分ゆでてから、スープに入れたり炒めたりしてください」と書いてあるのですが、ここはちょっと私流に省略して、一気にスープのなかにいれて3分ほどぐつぐつ。おいしく完成しました!

「鶏としょうがのクイティオスープ麺」。生姜と鶏で作ったスープに、木耳、クコの実、鶏、葱をちらして完成

つるっとした舌触りは、マレーシア現地の味にとっても近い! かみしめるごとに、米の香りを感じる。思ったより、麺に厚みがあって食べ応えもある

 おいしい! いつも使っていた乾麺とのいちばんの違いは、香り。市販の乾麺は、香りがちょっと気になるのです。この生米麺にはそれがまったくないし、むしろ米のいい香りがします。うれしくなったので、炒め麺のチャークイティオ Char Kway Teow も作ってみました。こちらは、あらかじめ熱湯で5分ゆでた麺を具材と一緒にちゃちゃっと炒めてみました。

「チャークイティオ」。海老、もやし、ニラなどの具をサンバルで炒める。現地では黒醤油を加えて香ばしく仕上げる。

濃い味つけにもかかわらず、米の香りと食感がしっかりしいて麺の存在感が抜群! 一食分で100gあるのでボリュームも満点

 この麺、つなぎは少量のでんぷんのみで、小麦粉を一切使っていないため、小麦アレルギーの方にも人気とのこと。

 販売は下記の5店舗(店舗名は下記)にて。「生米麺の詳細についは、こちらのWebもどうぞ。 ※現在、新型コロナウイルスの影響で、一時休業、また営業時間の変更がある店舗がありますので、ご来店の前に下記Webにてお確かめください。

◇「マンゴツリー mango tree 」Webサイト

(生米麺の販売店舗)マンゴツリーキッチン“パッタイ” グランスタ丸の内、マンゴツリーキッチン 渋谷ヒカリエShinQs、マンゴツリーキッチン 横浜ジョイナス、マンゴツリーキッチン エキエ広島、マンゴツリーデリ ラゾーナ川崎プラザ

 なお、マンゴツリーのレストラン内で食べられるクイッティオ料理は、全店舗でこの生米麺を使用。とってもおいしいのでこちらもぜひ!

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