ジャーナル

書籍『マレーシア 地元で愛される名物食堂』出版 released a book Malaysia Local Food

『マレーシア 地元で愛される名物食堂』 ローカル過ぎて地球の歩き方に載せられなかった地元密着の繁盛店
古川音 (Oto Furukawa)

出版社:ダイヤモンド・ビッグ社 
128ページ / 1300円+税

彼らが自慢気に語るのはいつも、お気に入りの食堂の味だった。くり返されるケの日、親は子を連れていつもの食堂に通う。その子が大人になって家族を作ると、今度は家族三世代でその店に集う。世代交代をしても通い続けるお客さんのおかげで、マレーシアには創業50年を越える店がいくつもある。この本で紹介したのもそんな店だ。(本文より)

多民族国家マレーシアの魅力をとことん味わえるローカル食堂を52軒集めました。マレーシアならではの食文化を12のポイントでひもとき、料理人が花形スターの法則、惣菜が店頭に並んだナシチャンプル(経済飯、ナシカンダー)がマレーシアで人気のワケ、グルメ番組司会者に聞くマレーシア料理の真髄など、コラムも充実。初めてマレーシアに訪れた方が現地の食堂を楽しめる多数のTips、マレーシア好きならそうそうと頷きたくなること。また、人生劇場4コマ漫画などノスタルジックをかきたてる著者の思い出ばなしも随所にちりばめられています。

購入サイト(amazon、楽天ブック)はこちらより
地球の歩き方Books

【コンテンツ】
●マレーシアの食堂文化をひもとく12のポイント
●おもなマレーシア料理一覧
●地域別食事情と名物料理
●マレーシアの定番、伝統、必食、個性あふれる名物食堂 全52軒
紹介エリア:クアラルンプール、マラッカ、ペナン、ペラ(イポー)、ムア、クルアン(ジョホール)、アロースター、タンジョンダワイ(ケダ)、クランタン、サバ、サラワク
●マレーシアの食堂を攻略する10のコラム
店のタイプで呼び名が変わる / 食堂文化の今と昔 / ナシチャンプルと経済飯のおすすめおかず / 体験から学んだ教訓 / 教えて!あなたの地元の朝ご飯 / ご当地ラクサを食べ比べよう! / 人気のグルメ番組司会者にインタビュー / 人気のおやつを食べ尽くす! / ノスタルジックな調理器具 / 食卓に欠かせない唐辛子だれと調味料

各食堂の紹介ページには、おすすめ料理、各料理の値段もしっかり網羅(ただし変更の可能性はじゅうぶんにございますので、参考程度にご覧ください)。食堂によって異なる注文方法もていねいに紹介しています。

日本全国の書店、クアラルンプールでは紀伊國屋書店KLCC店、またアマゾン、楽天などでも発売中。ちなみに香港編も好評発売、今後シリーズで発刊されます。

この本が、マレーシアとあなたをつなぐ小さなきっかけになりますように心をこめて。よかったら感想をぜひお知らせください。(古川音)


執筆を終えて思うこと

マレーシアの繁盛店はどこに潜んでいるかわからない。辺鄙といってもいい、人っこ一人いない場所に突然人がわんさか集まっている食堂があったりする。マレーシアは車社会なので、駅近や繁華街が繁盛店の条件ではない。かえって車で行きやすい混雑しない田舎町のほうがメリットだったりする。繁華街から離れればそれだけ土地代は安くなるので固定費がおさえられ、その結果、料理の値段が安く提供でき、またお客さんが集まってくる。

ふだんあまり意識していないけれど、人々の生活スタイルと食文化は、かなり密接に関わっている。マレーシアで屋台文化が昔と変わらずにぎやかでおいしいのは、車社会であること、仕事への取り組み方、学校の仕組みなど、人々の生活スタイルが2、30年前からそれほど変わっていないからだと思う。

一方、日本はこの20年ほどで生活スタイルが変わっているように感じる。効率化が進んでいるはずなのに、昔よりも時間に追われている。レストランで料理を待つ時間さえ短縮する取り組みが良しとされる。きっとこの価値観にそって食文化も変わっていくのだろう。

でも、その変化は決して悲しいことでない。それがこの本を執筆してわかったことだ。食文化は変化する。それで当然。その変化する味が今を生きる人を応援している。

マレーシア料理も変化してきた。ある料理は移民が運んできたものであり、ある料理はそれらが融合したものであり、ある料理は民族を枠を越えて人気になったものだ。ときどき、それらを伝統の味、昔ながらの味などと表現するけど、これはなにもノスタルジックに過去を再現しているのではない。昔ながらの調理法で今の人を楽しませているだけ。その味が今の人に響いている。

この味を昔のままの屋台文化でおいしく味わうことができるのは、シンプルにただひとつ、マレーシア人が今を、この瞬間を、今日のごはんを大事にしているからだ。毎日のごはんをちゃんと食べる。家族や友達と一緒に、ひとりでもごはんの時間をちゃんととる。好きな料理を選ぶ。なじみの屋台に通う。毎日の食事をおろそかにしない。ただそれだけ。このひとりひとりの行動が、食文化を豊かにし、昔ながらの手の凝った味を今でも味わえる名物食堂を支えている。

今を大事にするマレーシア人がいる限り、マレーシア料理はずっとおいしい。都市化がすすみ、Uber Eatsが繁盛してもきっと変わらない。そのことをわたしは今、確信している。

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