Rojak
心に刻まれる。ここにしかないロジャ
通好み。日本にはない新しい料理に挑戦してみたい方に
ロジャは小腹が空いたときに食べるおやつです。インド系、中国系、ジョホール系、ペナン系と多種あり、それぞれ具やソースが違います。インド系は野菜や小麦粉でつくる揚げものと千切りの生野菜がメインの具で、甘辛くソースや柑橘系の酸味を加えたさわやかピリ辛ソースをかけます。それに対して中国系は、青マンゴー、ジャンブ、グアバなどの酸っぱい果物が具の中心で、ブラチャン(エビペースト)とタマリンドを合わせた甘じょっぱ辛いソースをかけて食べます(写真)。きっとこの説明を読んだだけでは、どんな味か分からん、と思われるでしょう。でも実際に食べてみても、最初はなんだこりゃ?と感じる料理です。あえてたとえるなら、スイカに塩をかけたような新感覚の味。実際わたしも果物に茶色のソースがとろんとかかった様子を初めてみたときは度肝を抜かれたものです。でも不思議なことに、わたしが今いちばん食べたいマレーシア料理は、このロジャ。会社近くの屋台でよく買っていた中国系ロジャ。日本には絶対に無いあの味。そこにしかない味覚というのは、心に刻まれるものなのですね。
Memo
中国系ロジャに欠かせないのは、上からパラパラとふりかけるピーナッツ。香ばしさが絶妙なアクセントだ。ちなみに写真のロジャには揚げたパリパリ煎餅(Fried Keropokとよぶ)も追加している。ロジャの命であるソースはお店の手作りで、店によってさまざまな味がある。
Photo
クアラルンプール、クポンの露店、4リンギット、2012年、photo by Seiko chan
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