マレーシア料理図鑑73/麺もの/上級★★★★★★★/専門店提供、めずらしい料理/
シチューのような、甘いカレーのような、新感覚の麺料理。甘いのに、唐辛子もガッツリ。写真はクアラルンプール近郊の屋台にて
ミールブスを解説
甘いカレーのような、濃厚なシチューのような、そんな、とろみのあるソースがかかった新感覚の麺料理です。
甘いかも、と感じるのは、すり潰したサツマイモによるもの。深いコクは、玉ねぎやピーナッツ由来。そして、食欲をじわっと刺激するトウガラシの辛みもあります。
で、どんな味なの?と思った方、そうなんです、どの料理にも似ていない唯一無二の味わいがミールブス何度かリピートしていると、妙にハマる味です。
ミールブスはどうやって食べる?
食べる直前に、柑橘類カラマンシー(マレー語でリマウ)をしぼり、さわやかな酸味を加えてね。濃厚なソースと酸味の相性は抜群!
ミールブスを初めて食べる人へ
甘い・辛い・スパイシーの3重奏が好きな大人向けの料理です。
麺は、弾力のある卵麺。具は、厚揚げ豆腐、かき揚げ、ゆで卵など、けっこうボリューム系。
マレーシア全土にありますが、とくにジョホール州で人気で、とくに有名店が「HJ WAHID」。ここはクリスピーなカリカリ揚げをトッピングするのが特徴です。
ちなみに、ミールブスは多様な食材が必要で、煮込みが長時間必要なため、提供できる屋台が少ないという現状も。なので見つけたら即お試しを。
ミニエッセイ「クセツヨがいい」
多種のスパイスに、野菜やナッツも使ったとても凝った料理、ミールブス。それなのに、ミールブスという名前、ミーは麺、ルブスはゆでるいう意味なので、日本語に訳すと、ゆでた麺。えっ、シンプル過ぎる!味も語りたくなること多々。ソースにサツマイモの甘みを加えていたり、かき揚げといっても、水で溶いた小麦粉を揚げただけで具無しなど、興味深い。ひとことで表現するなら、ミールブスは私にとってクセが強い麺。でも、だからまた食べたくなる。私の味覚の枠を広げてくれたミールブスが好きだ。
Memo
食べる直前にライムをきゅっと絞って、さわやかな酸味を加えて食べる。
Memo
都心ではあまり提供しておらず、マレー系民族が多く暮らす住宅街や地方都市(とくにマレー半島南部のジョホールやマラッカ)に、地元の人絶賛の屋台がある。
キタ━(・∀・)━!!!!Mee Rebus!!
大好物!
でもおいしい店が少ないんだよな…
地元の街に昔はめっちゃおいしい屋台があったが、そのお婆ちゃんがいなくなってからおいしいMee Rebusにありつくことが未だにないのが悲しい。
(味の決め手はソースだけど、さりげなく乗ってる唐辛子の輪切りがピリッとくるのが本当はMee Rebusにとって大事かと)
やっぱりそうよね。あのソースの複雑さはなかなか再現できないよね。クアラルンプールで紹介してもらったお店も都心から離れた郊外にありました。なかなか食べられないからこそ、心に刻まれている味です!