料理教室

料理教室で先生たちが教えてくれたこと

先日の料理教室で。「大地の木」のマレーシア人シェフ、アスリさんが、料理を教えながら、びっくりするほど細かく生姜とにんにくをみじん切りにしていたんです。思わず「そんなに細かくするんですね!」と驚いたら、それに対してアスリさんは笑いながらこう言ったんです。

「ラクしたいけど、しないの。だって、天国のお母さんが見てるから」 

いい言葉だなぁって思った。その場にいた生徒さんもみな心に沁みたようでした。

わたしはマレーシア料理教室で、料理の技以上に大事なことをたくさん教えてもらっている気がします。教えてもらってるというより、思い出させてくれている、といったほうが近い。それは、マレーシア人シェフが語る思い出ばなしにあったり、参加者のみんなで地元の話しや幼いころの話しをしているとき、あっそういえば、と、ハッとすることがいくつもある。

マシータさんの「味はね、指先が決めるの。スプーンや計量カップに頼ってちゃダメ」

ジョハンくんの「子どもの頃、おばあちゃんがね、僕の大好きなフィッシュボール(魚のすり身)を100個買って来てくれるんだ」

リムさんの「ドリアンは人がいるところには落ちてこない。だって、目が付いているんだよ」

ヨウさんの「小さいころ、お母さんと一緒にサンバルソースをつくった。唐辛子の辛さが目に沁みるし、手は痛くなるし、つらかった。でもあのサンバルソースがいちばんおいしい」

マルちゃんの「故郷の味、アッサムラクサを食べるのすっごくすっごく楽しみにしてきた!」

チャーさんの「マレーシアで牛は食べませんでした。観音様は牛に乗っているからね。でも日本の焼肉は大好きです」

わたしはマレーシアが大好きで、マレーシアの良さを伝える活動をしています。でも実際に活動してみると、マレーシアを通して、日本のよさや故郷のよさ、家族の大切さを思い出させてもらっている気がする。とても不思議だけど、もしかしたら、世の常ってこういうことなのかもしれない。じぶんの顔がじぶんで見えないように、じぶんの心がじぶんでコントロールできないように、じぶんのことはじぶんでは分からない。外から見ることで、浮かびあがるんです、じぶん自身が。

これからも、皆さんがじぶんのなかにある大事なことを思い出せるような、そんな活動をマレーシアごはんと一緒にやっていきたいです。参加して下さった皆さんと一緒に。記念にパチリ!いつもありがとう!

 

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