Malaysian Food tour 2018 in Borneo Kuching
マレーシア食体験ツアー。第6弾となる2018年はボルネオ島サラワク州の州都「クチン」に行ってきました(※ちなみに2019年は10月11~16日にてランカウイを予定。近日中にお知らせします!)。
クチンってどこ?という方もいらっしゃると思いますが、じつはクチン、知る人ぞ知る美食の町。クチン好きの日本人も多く、それもマレーシア在住者や何度も行っているという“マレーシア通”の方ばかり。ある意味、とてもマレーシアらしい町でした。参加者10名(うち現地参加2名)、現地のガイドさん、友人達も加わり、ご飯を通して文化を体感した貴重な5日間でした。
さっそくスケジュールを振り返ってみます。
到着してすぐ、1日目のお昼ごはんはコロミー(香味油あえ麺)とバターコーヒー。長さんのお義父さんが約100年前に開いたお店「協益茶室」で。ここはコピティアムという中国系の喫茶店で、30度近い暑さのなかクーラーなしの南国の洗礼。汗をダラダラかきながら汁無し麺をつるっと完食しました。
夜は、サラワク川を渡し船で渡り、マレーレストラン「My village barok 」へ。サテー、アヤムコト(鶏の炭火焼き、チリソース付け)、ミディン(サラワク特産の山菜)、ウマイ(白身魚のマリネ)を食べ、猫(マレー語でクチン)とたわむれ、アザーンの声を聞きながら、夜風でのんびり。
2日目。朝はサラワクラクサ。アメリカ人の有名シェフのアンソニーボーディンが、神の朝ごはんと絶賛したザ・キング・オブ・ラクサを「チュンフイカフェ」で。香辛料(インド系よりも胡椒や山椒といった中国系が強い)の刺激的な香りながら、サラサラと胃に吸い込まれていく食べやすさもあるカレースープが美味。このスープにカヤトースト(サラワクではロティキアップ、もしくはロティカウィンとよぶ)をつけて食べるのがサラワクのお決まり。
その後、マーケットで現地の食材を物色し、気になるおやつを食べ、バンで1時間ほど走り、郊外にあるマイケルさんの家で手作りご飯。お孫さん達が民族衣装を着て出迎えてくれました。マイケルさんビダユという民族で、サラワク州ではバウと呼ばれる山に近い地域で暮らしています。独特の食文化を持ち、マイケルさんは自給自足の暮らし。庭で収穫した完熟の果物ナンカのおいしいこと! 濃厚でねっとりしていて、これは初体験。また、竹筒で蒸し焼きにした鶏と豚(bamboo chicken and pork)も美味。庭にある胡椒の木や果物畑を観察することもできました。
その後、フェアリーケーブというパワースポットの洞窟体験をし、夜はシニアワンで屋外夜市。牡蠣卵やきを食べ比べたり、ウツボカズラのごはんに驚いたり、鶏の足にパクついたり。
3日目。朝ごはんはスンさんイチオシのお店「SUUKEE」のチキンライス。海南カレーも一緒に。昼ごはんは地元で人気のフードコートで、甘酸っぱいソースのロジャ、さっぱりのブラチャンミー、パンにお肉をはさんだゴンピア、ココナッツミルク入りのかき氷チェンドル。飲みものはクチン名物のココナッツとサトウキビのミックスジュース。こういう気取らない普段の食事がおいしい!
夜ごはんはシーフード屋台街「トップスポット」で、蟹(ブラックペッパーと塩卵ソースの2種)、イカ、海老、フィッシュヘッドカレー、蒸し魚、揚げ魚、マテ貝、メディン、豆腐、野菜炒めとずらり!最後の夜ということで、豪華なシーフードで。総勢14人で大テーブルを囲みました。
最終日。空港までの時間も盛りだくさん。朝ごはんは、家族経営のフードコート「國文」にて漢方スープ麺「クエ・チャップ」。お昼はヴィンセントさんの「サラワク・ラクサ」の料理教室に参加し、そのあと地元のスーパーで食器などを物色。それからマレーシアの三大民族の寺院(モスク、中国寺院、ヒンズー寺院)を見学し、早めの夜ごはんは「トマトあんかけビーフン」「トマトパリパリ麺」。これでツアープログラムは終了しました。
今回のクチンツアーで感じたのは、マレーシア人ガイドのスンさん、チャンさんの言葉のパワー。マレーシア人から直接、故郷の味を語ってもらうということの大事さ。彼らの言葉には今まで積み重ねてきた思い出がすべて込められていると感じました。自慢の故郷の味を語っている彼らは、とってもいい表情をするのです。
食べて、歩いて、笑って、ワクワクして、待ち遠しくて、暑くて、ハラハラして、しみじみして。マレーシアごはんツアー in クチンは、おいしい以外の感情もたくさんあふれた旅でした。だからなのか、行く前より、じぶんの素に近づいた気がします。ライターとして、どんなに言葉を尽くしても言葉で伝わることなんてほぼ無い、といつも感じているのですが、食べてみたい、行ってみたい、やってみようかな、というきっかけを作ることはもしかしたら私にもできるかもしれない、と、この旅で思いました。それができるなら、この仕事をやってて本当によかった。この仕事が好きだ、とハッキリ思いました。
参加者の皆さまの楽しそうな笑顔を見ることができ、ボルネオ島のパワーに包まれ、エネルギー充電。不思議なことに、このツアー、まったく疲れなかった。ほんと不思議。また行きたいです、クチン。
Kuching makan tour 2018, thank you for Soon san and Chan san
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