焼いた鶏肉にのせるだけでOK、簡単マレーシア料理を作ろう
出かけた先の駅や立ち寄ったデパートで見つけると、体内ボタンがポチッと押されたように自然に足が向かってしまう店があります。カルディコーヒーファームです。
珈琲と世界の食材がそろう「カルディコーヒーファーム」。実はマレーシア食品も充実。
私が店内を回るルートはたいてい決まっていて、ワインコーナー、生ハムの冷蔵棚、さらに種類豊富なパスタソースや国産調味料をチェックしてテンションが上がってから、いざ、本命のアジア食品コーナーへ。タイやシンガポール、ベトナムのものが多く並んでいますが、マレーシア産の食品もちゃんと販売されているんですよ。
ココナッツクリーム、魚缶、煮豆、クッキングソース、クッキングオイル、黒胡椒、乾燥タピオカ。これらはすべてマレーシア産。
それでは、これらのマレーシア食品をひとつひとつ紹介しましょう。手軽に使えて、食卓をパッと華やかにしてくれる優れものばかりです。
旨辛のアジア飯が簡単に作れる、マレーシア産のお役立ちアイテム
マレーシア人なら誰もが知っているメジャーな食品会社「Yeo’sヨウ」と「AYAMアヤム」。カルディならクッキングペーストから缶フードまで揃っています。
創業半世紀以上の「ヨウ」は調味料から飲料まで手がける大手食品会社。左より「ヨウ ナシゴレンペースト」 315円、「ヨウ サテーソース」 320円、「ヨウ ブラックペッパーソース」 320円。
ヨウ ナシゴレンペーストを使って作ったナシゴレン。旨辛味のチャーハン、ナシゴレンはマレーシアグルメの代表格。ナシゴレン1人前を作る場合は、ご飯茶碗1杯に大さじ1~1.5のナシゴレンペーストを加えて炒める。具は海老、玉ねぎ、小松菜、卵など。
ふわっと広がる海老の香りに、刺激的な辛子の辛み。乾燥海老、唐辛子、玉ねぎ、にんにくなど多種の食材で作られたペーストは、まさにマレーシアの味! 残業で疲れていても、このペーストさえあれば南国に飛んでいけます。
ヨウ サテーソースは焼いた鶏肉につけるだけで現地の味に。砕いたピーナッツをソースに加えると、食感が出てより本格的な味になる。
ピーナッツをベースに、酸味のあるタマリンドや香辛料で作られたサテーソース。口に入れた瞬間は甘く、後からしっかり辛さが味わえる本格派。きゅうりや玉ねぎにも合うので、このソースひとつあれば、肉も野菜も食べられるワンプレートになります。ヨウ ブラックペッパーソースは、えびや牛肉を炒めるときに加えるのがおすすめ。抜群の香りと、パンチの効いた辛みでお酒がすすみます。
この缶さえゲットできれば、現地の定番サンドイッチも簡単
マレーシアで魚加工品シェアNo.1のアヤムブランド。左より「アヤム いわしトマトソース煮」 230円、「アヤム さばトマトソース煮」 230円。
マレーシアで人気のサンドイッチ「ロティジョン」はナイトマーケットの定番メニュー。目の前で鉄板で焼いてくれる。
「アヤム いわしトマトソース煮」はマレーシア人家庭の常備食。唐辛子と炒めてご飯のおかずにしたり、サンドイッチの具にしたり。 今回はマレーシアのサンドイッチ「ロティジョン」(上記)を再現。
レシピは、溶き卵にほぐしたいわしを混ぜてフライパンで焼き、半分ほど火が通った状態でフランスパンを開いてのせ、卵をパンに染みこませながら焼き上げるだけ。きゅうり、トマト、パクチーをはさみ、味つけはマヨネーズとスイートチリソースでどうぞ。今回はフランスパン(現地ではコッペパン)を使った「ロティジョン」を紹介しましたが、食パンのサンドイッチの具にもマヨネーズと混ぜて使えます。さばは身がしっかりしているので、カレーの具やオーブン焼きにおすすめです。
左より、濃度の高いクリームタイプの「アヤム ココナッツクリーム プレミアム」 198円。水で薄めて使えるのでカレーにもOK。右はトマト味でマレーシア人の大好きな朝食のひとつ「アヤム ベイクド・ビーンズ」 175円。
普段使いができる、クッキングオイルと黒胡椒
左より、南国の植物ヤシ由来の「カロチーノプレミアムパーム油」 860円、「ココティエ MCTオイル」 1290円。
「カロチーノプレミアムパーム油」はルビーのような赤色が特徴のクッキングオイル。この色はパームフルーツとよばれるアブラヤシの実の色です。アブラヤシの実は密集して育ち、鶏の卵よりちょっと小さいサイズ。色は黒に近い濃い赤で、ビタミンが多く含まれている。大さじ1杯で1日に必要なビタミンAとEが摂取できるといわれるオイルで、目玉焼きなどの加熱調理用油からサラダのドレッシングまでオールマイティに使えます。料理がほのかにオレンジ色に染まるのもキュート。ただこのオイル、冬になると白く固まる特性があるので容器ごと湯せんして活用を。わが家では冬の到来を知らせてくれるバロメーターとなっています。
もうひとつの「ココティエ MCTオイル」はコレステロールやトランス脂肪酸を含まないヘルシーオイル。ココナッツ特有の甘い香りはなく、サラダにたっぷりかけても罪悪感ゼロです。
カルディのオリジナルブランド「スパイスファクトリー ブラックペッパー粗挽き」 153円。
世界の生産量第6位を誇るボルネオ島サラワク産の黒胡椒。プランテーションによる大規模生産だけでなく、家族のために家の畑で栽培する人もいるほど食生活に欠かせないスパイス。日本でも人気の高いマレーシア産の黒胡椒。特徴は、香りと辛みのバランスのよさ。たっぷりかけても辛すぎず、豊かな香りが食欲を増進。やっぱり胡椒はマレーシア産でないとね!
タピオカをぎゅっと固めて、現地の人気スイーツ作りに挑戦
左より、蓋つきで保存に便利な「GABAN ミニタピオカ」 348円。黄、ピンク、青のパステルカラーのタピオカ「DFE 3色タピオカ」 180円。
現地ではヤシ黒糖のシロップとフレッシュなココナッツミルクで作るスイーツ「サゴグラムラカ」。
飲むのではなく食べるタピオカ。こちらを使って、マレーシアで人気のタピオカプリン「サゴグラムラカ」を再現。ゆでたタピオカを型に入れて冷蔵庫で1時間。黒蜜とココナッツミルクをかけてサゴグラムラカ風のスイーツのできあがり。 口のなかでつるっと転がるタピオカの食感がなんともさわやか。軽い味なのでさっぱり系のデザートを作りたいときにおすすめです。
本日紹介したナシゴレン、サテー、ロティジョン、サゴグラムラカで、前菜からデザートまで揃うパーティーメニューの完成!
カルディコーヒーファームは現在45都道府県に450店以上。店舗によって品ぞろえがそれぞれ違うので、私は発見したときに買いだめしますが、最寄り店に取り寄せることも可能。ちなみに、ときどき「えっ! この商品が!」と目を見張るレアものが数量限定の特別企画で店頭にひょっこり置かれているので、これもお見逃しのないように。
写真撮影=新田知沙(料理、商品集合)
この記事へのコメントはありません。