首都クアラルンプールから電車で北上すること2時間半。おいしい町として知られるイポーにやってきました(2023年取材)。ここでは郷土菓子に注目し、じっさいに食べておいしかったものをご紹介します。
店「ファニーマウンテン」の豆腐花
天然水と大豆で作る豆腐花(トウフファ)。ふるふるでのやわらかさで、かまずにするっと胃に収まります。トッピングはなくシンプルに白蜜のみ。素朴な味だからこそ、日本ではなかなかお目にかかれない絶品さ。
レストラン「SSF」のカスタード
カスタードとはプリンのこと。イポーのコピティアム(ローカル珈琲店)ではほとんどの店で提供しているプリン。ここのは、立ってるのがやっとぐらいの、とろけるやわらかさで、気が付けば一気食いしてました!
「シフォンケーキ・インPLT」のパンダン・シフォン・ヤムクリーム入り
ふわっふわのシフォンケーキは、香り豊かなパンダン味がイポー(マレーシア全土でも)では人気No.1。それにヤムクリームをサンドしたもので、ほっこりとしたパンダンの香りに絶妙にマッチ。要冷蔵のリッチなテイストで、ベーカリー歴30年のレオンさんの技が光るスイーツです。
「宗西餅企業」のポルトガル式エッグタルトとカヤパフ
華人が多く暮らし、点心文化が盛んなイポーでは、エッグタルト好きも多いようでおもたせにエッグタルトは定番。中心地からタクシーで10分程度の住宅街内。朝8時半に開店し、昼過ぎには売切れる人気店のエッグタルトは、卵クリームがたっぷり。皮はサクサクながらも蜜な感じで1個で、食べごたえがありました。
カヤパフは、パイ生地の中にココナッツミルクで作ったカヤジャムが入ったおやつ。これまた、サクサク食感で香ばしく、リッチな味わいでした。
甘いおやつを食べていると自然に顔がにんまり。どれも昔ながらの素朴、かつシンプルな味で、食べ飽きないおいしさがあります。