マレーシアのイポーにやってきました。ペラ州の州都で、世界有数の錫(すず)産地として栄えた歴史をもつ町。中国からの移民の子孫が多く暮らし、華人の食文化が根付いています。
その象徴的存在が、麺!
とはいえ、華人の麺だけでなく、インドの食文化が融合したカレー麺に、マレー系の酸っぱ辛いラクサもあって、麺好きにはたまらないパラダイスなのです。
レストラン「SSF」のカレーミー
創業40年の名店。カレースープに、ココナッツミルク入りの濃厚カレーを追いがけ、さらに仕上げにカレーオイルをひと垂らし。スパイスの香り豊かで、辛さはマイルド。コク深いスープなのに、ミントでさっぱりで、また食べたくなる味でした。
レストラン「志華」の土鍋ローシーファン
米粉とタピオカ粉でつくるショートパスタのようなサイズの麺ローシーファン。炭火で土鍋を熱し、豚の骨でとったダシでぐつぐつ煮込んだら、卵でとじて出来上がり。あったまる~。跳ね返るような麺の弾力が食欲をかきたてる、卵とじうどんのよう。
ラクサ・テロー・ゴレン・ブルサラン(店名同じ)
めずらしいラクサ。卵をしっかりミキサーで攪拌し、高温の油のなかに、ほそーく糸状にして揚げもの。食感は、ふわふわというよりも、たたみいわしみたいで、スープがしみ込めばしみ込むほどうまい。酸味と辛味が絶妙なアッサムスープによく合いました。
「鸿图レストラン」のカントニーズ・フライド・クイテオ、リバープロウン・ヌードル
カントニーズは、いわゆる、あんかけ麺。香ばしく醤油で炒めた米麺のクイテオと弾力のあるフィッシュケーキの食感のコントラストが絶妙。
リバープロウンは、海老のだしが上品に香るつゆだく麺。麺そのものも最高においしくて、思わずうなってしまったほど。
ほかにも、こんな麺を食べました! イポーはほんとに麺パラダイスです。