先日「かをり果樹園」からドリアンを取り寄せてみました! そのときの試食レポート & 「かをり果樹園」齋藤社長のインタビューです。
9月11日。冷蔵便で届いたのは、真空パックに丸ごと包まれたドリアン。トゲトゲの皮に包丁で放射状に切りこみを入れ、切れめにそってエイッ!と皮を開けると、舟型のくぼみに美しいレモンイエローの果肉が入っています。
動画でご覧ください(BGM付きです♪)。
いざ実食!
見事なクリーミー食感。上品な甘さで、あと味にほのかなビター感(まるでチョコレート!)があります。まさに、フレッシュな味で、マレーシア現地で食べていたのと遜色のない素晴らしいドリアン。感激です!
1.5キロという、ドリアン好きにとっては小ぶりサイズだったので、ドリアン好き3人で、あっという間に完食。気になっていた匂いもひかえめで(ドリアン好きだからかも?)、ドリアン初心者の方も食べやすいのでは、と。正直、お値段(※)はしますが、その価値は充分にあるな、と感じました。(※今回は1.5kg=5,940円で販売。送料別)
さて、このドリアン。マレーシアの農園で収穫されたのは9月7日。そして、わたしが日本で食べたのは9月11日。なんと、収穫たったの4日後に、およそ5000キロも離れた日本のわが家に届いたのです。いやぁ~すごい時代が来たもんです。
ということで、ドリアン販売元「かをり果樹園」の齋藤社長に、流通の仕組みや丸ごとドリアンにこだわる理由をインタビューしました!
―― ドリアンは完熟して自然落下したものがいちばんおいしいですよね。なのでドリアンは産地で食べるもの、と思っていました。ところが「かをり果樹園」のドリアンは、収穫3日後に日本着とのこと。本当に驚きです。どういう流通の仕組みなのでしょうか?
齋藤さん: 農園と収穫日の予測をたて、前もって発注しています。たぶん日本の高級フルーツ店も、産地からぶどうやメロンを取り寄せる場合は、同じ流れだと思いますよ。
農園で収穫されたら、その日のうちに真空パックしてクアラルンプール空港へ。翌日朝のフライトで日本に空輸され、夕方には日本の倉庫に到着。冷蔵保管し、翌日に通関を通して、ご購入の方のご自宅に郵送するスケジュールです。
―― 分刻みのハードスケジュールですね。あと、気になったのが輸送にかかるコストです。マレーシア産のドリアンは、たしか2019年頃から、冷凍パックのものが日本で購入できるようになりました。これも農園で完熟後に収穫し、皮から身を取り出してパック冷凍。自然解凍でいただくと、かなりおいしいと思うのですが、あえてサイズの大きな丸ごと皮付きドリアンを商品化された理由を教えてください。
齋藤さん: 皮付きのほうが、ドリアンのフレッシュさを保てるからです。また、私にとってドリアンを味わうというのは、トゲトゲの皮を開くときから始まっています。硬い外側とやわらかな中身のギャップ、手で実を取り出すときのワクワク感。それは、マグロの解体ショーや夏のスイカ割りにも似たライブ感のある食体験ともいえます。これらをトータルで楽しむのが、ドリアンの魅力だと思っています。
―― 日本で初めてフレッシュドリアン販売、反響はいかがでしたか?
齋藤さん: おかげさまで用意していた約200個のドリアンはすべて完売しました。次の入荷の問い合わせも驚くほど多く届いています。調整中ではありますが、次回は、クリスマス前ごろの予約販売を検討しています。
―― ドリアン好きなら、またかならず食べたくなる味ですものね。最後に、今後のプロジェクトの展開について教えてください。
齋藤さん: 日本の農業技術がドリアン生産者の方に役立つと考えており、ドリアンの安定供給、品質向上を目指して、UPM(マレーシア農業大学)や日本の大学との共同研究をすすめています。
たとえば、マレーシアのドリアン栽培は、自然受粉(コウモリ、風、ハチなどが媒介)が通常です。それを日本の技術で補えば、長雨の影響で収穫量が減るなどの自然要因を減らすことができます。
また、積算温度で収穫の日にちを予測する、開花の時期をずらすことで収穫時期を増やす、低木化して管理しやすくする、などの研究もすすめています。このような技術の向上で、マレーシアのドリアンの価値がさらに上がるのでは、とも考えています。
一方、日本では、あるレストランとドリアンスイーツの開発をすすめています。近い将来、ドリアンスイーツのコンテストもやってみたいですね。実は、中国ではドリアンピザが大ヒットしているんです。このように、ドリアンにぴったりのスイーツを完成させれば、世界中で大流行するかもしれません。
ちなみに私は、昔はドリアンが食べられませんでした。ところが、忘れもしない2017年、マレーシアで食べたドリアンがとてもおいしくて、ドリアンにハマりました。こんなふうにおいしいドリアンを味わって、多くの人にドリアンの魅力を知ってもらいたいです。
また、このプロジェクトを始めて気づいたのですが、日本にもドリアン好きの方がたくさんいらっしゃるんですよ。政界で活躍する自民党の河野さん、大のドリアン好きで、このプロジェクトも応援して下さっています。
―― ドリアンがつなぐ日本とマレーシア、素敵です。また、旅に気軽に行けない今、現地の味が体験できるのは、とても貴重だとも感じました。今年のクリスマスケーキは、ドリアンで決まりかな♪ 本日はありがとうございました。
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