料理講師やNHK BS番組の出演など多方面で活躍するタリナさんにニョニャ料理(*)を習いました。まず驚くのが、見た目の美しさ。食べると、酸味、辛味、香りなどの様々な刺激があり、舌だけでなく、鼻でも、目でも、味わうという体感。めっちゃ手間のかかるニョニャ料理はまさに食べる芸術でした。
* ニョニャとは、中国人移民がマレー半島で現地化した人々(=プランナカン)の女性のことで彼女らがつくる料理をニョニャ料理とよぶ。
Nasi Ulam ナシウラム
ラクサリーフ、タイバジルなど多種のハーブが入った混ぜご飯。塩魚、干し海老、煎ったココナッツが
味の肝で、ターメリックで色をかわいく黄色に。いちど食べると恋におちる味。手で開いているピンク色のものはハーブの一種として加えるトーチジンジャーの花。
Kerabu Pucuk Paku クラブ・プチュ・パク
パクというわらびに似た山菜のサラダ。ココナッツミルクに、トウガラシや干し海老を加えたニョニャ・スタイルのドレッシングが最高!まさに魅惑の味。
Inchi Kabin インチ・ケビン
多種のスパイスにココナッツクリームでマリネしたフライドチキン。ウスターソースに、ライムのしぼり汁を加えたタレを付けるのがポイントで、イギリスの影響を受けたおしゃれなテイスト。
Kuih Sago クエサゴ
タピオカでつくる冷たいデザート。ローズシロップでかわいく赤色にしふわふわのココナッツの削った身をたっぷりかけて。
タリナさんが楽しそうに料理をする姿を見ていると不思議なことに、わたし自身も料理をするのが楽しくなります。料理は、命を育むもとになるものでそしてまた、人と人をつなぐことができるそういうことを感じるから、かもしれません。