東京ビッグサイトで開催された国際食の見本市「Foodex2025」。マレーシアのパリオンには12社が出展し、並んだ商品の多さは過去最大級。全体をみて感じたのは、美容や健康を意識した食品の増加で、キヌア入りの乾麺、ツバメの巣のデザート、飲む発酵ドリンクのコンブチャまで登場!

さっそく注目の食品を紹介します。
美容、健康を意識したマレーシア食品
Morning Arch より、スーパーフードのキヌア入り食品。ボリビア産のオーガニックキヌアを使用し、乾麺、クッキー、スナック、インスタント珈琲というバラエティ豊かな品ぞろえ。「栄養価の高いキヌアを手軽にとれるよう工夫しました」とケリーさん(Morning Arch)。キヌア入りスナックは軽いサクサク食感で、BBQ味、オニオン味と種類も豊富です。


左/キヌア入り乾麺は、チアシード、カボチャ、ブロッコリー、ビーツ入りの4種あり、食材に合わせて色も鮮やか 右/マレーシアで人気のカレーラクサ、グリーンカレーが再現できるキヌア入り乾麺と調味料のセット(箱入り、2色)
※乾麺セット(カレーラクサ)をおみやげでいたいだので、後日、調理してレポします。
MBN Enterprise より、ツバメの巣を使ったスイーツ。これ、気に入りました! とくにココナッツミルク味は、舌触りまろやかで、五穀米入りのプチプチの食感も楽しい。ツバメの巣は、中国伝統医学で古くから重んじられていた食材で、肌のうるおいなど美容面だけでなく、自然治癒力や肺機能UPなど健康面での効果も期待できるそう。


左/ツバメの巣デザートは常温保存可能な個包装。ココナッツミルク味とマンゴー味がある 右/おなじみの瓶詰のツバメの巣はシロップ味。マレーシア産の天然ものを使用
2022年より、マレーシア政府が力を入れている起業家支援プログラム。参加企業なかで、大きな成長を遂げている注目株が、Boomxhaz のコンブチャ。300mlのボトルは、サフラン・ザクロ味やピンクグアバなどマレーシアらしいフレーバーのものも。スティックタイプもあり携帯に便利。


左/手にもっている、まるでワインなボトルはコンブチャの限定商品。中国正月やハリラヤ(断食後のお祝い)などの祭事に販売し、大人気とのこと。さわやかな酸味がおいしかった! 右/300mlボトルと携帯スティックはマレーシア現地のスーパーや薬局で販売されている
鴨、魚、米を使ったアイデア食品
日本ではなじみがあまりない鴨肉ですが、マレーシアでは日常的に使う肉で、わたし自身も在馬中、ローストダッグやダックライスなどよく食べていました。Roylal Duck では、ハラル処理をしたダックミートを提供。すでに日本に輸出経験のある会社で、おなじみのスモークダックから、マレーシアならではの味のダックサテー、ダッグルンダンというアイデア商品も。
➡ 3/30(日)13時より(日本時間)、インスタLiveにて「ダックサテー」「ダックルンダン」の試食ライブをします!

➡ 3/30(日)13時より(日本時間)、Oto Furukawaのインスタアカウントで食レポLive配信をします。ぜひご覧ください。
DTS からは、シーバスなど魚を使った加工食品。揚げ魚を試食したところ、ふっくら食感ながら、身がつまっていて味が濃く、美味。また、魚の骨を8時間煮込んだスープは、奥深いだしの味にびっくり。ほかに、魚のコラーゲンゼリー、なまこ入りのプレミアムスープなど、商品は多数。


右/加工前のシーバス 左/冷凍食品は揚げるだけで食卓へ
米のメーカーSW FOOD が手がけるのは、スナック、飲料、インスタント麺など幅広く、どれも米を使っているのが特徴。Eco Brown’sのライスパフは、トリュフ味、海苔味、チーズ味の3種。インスタント麺は弾力のあるビーフン入り。テンペチップス、ミルキーな風味の玄米飲料なども。


左/ライスパフはノンフライで、サクサクの軽い食感。海苔味がおいしかった 右/クリーミーな風味の全粒粉玄米飲料。食物繊維が豊富
まだまだあります!
マレーシアならではのドリンク、スナック
Bin Melek Globalのヤギのミルクを使ったコーヒー。そういえば以前、マレーシアでヤギミルクそのものは飲んだことがあるのですが、珈琲に入っているのは初。興味深い味! ヤギのミルクは、ミネラルのバランスに優れており、もちろん牛乳アレルギーの方にも安心。また、同メーカーより販売のフルーツジュースは、現地で人気の柑橘リマウ・二ピスを使っており、酸味と甘さのバランスが絶妙。


左/「日本では、ヤギのミルクはワンちゃんにいいと人気で高級らしいね~」と話ながら、注いでくれた社長 右/柑橘リマウ・二ピスに、デーツ、サワーソープ、ライチとマレーシアらしい果物をミックしたジュース。デーツ入りが好み!
マレーシア産のクッキーを扱っている日本の食品企業フジフードサービス。My Bizcuitのダイジェスティブ・ビスケットとピーナッツ・クランチバーで、チョコやレーズンなどフレイバーを含めて全5種。とくにクランチバーは新商品で注目です。


右/My Bizcuitは、マレーシアの老舗菓子メーカー 左/新商品として登場するのがクランチバー。ピーナッツ味とチョコ&ピーナッツがある。ほろっとした食感で、香ばしい味
そのほか、子どもちゃんが楽しいチョコやストロベリーでコーティングされたカラフルなシリアル(タイと中国でめっちゃ人気だそう)。ジワジワ人気が高まっているテンペを使ったチップス。そして現地のおみやげとしても人気のフリーズドライの南国フルーツなどもありました。



今年はラマダン時期にもかかわらず、自国の商品を日本に紹介するマレーシア人のみなさんはパワフルで明るく、南国マレーシアのホットな空気感に満ちていました! ハラルやエコの条件をクリアした商品が多く、パッケージも工夫されたものになっているので、マレーシア食品に注目してくださいね。

取材協力:Matrade Tokyo
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