イベント

マレーシアごはんの会Vol.8。大地の木でハリラヤ祭り

高田馬場のオープンハウス?! 1日に3回開催しました!

2012年9月2日(土曜日)、高田馬場のマレーシア料理店「大地の木」で第8回目となるマレーシアごはんの会・イベントを開催しました。今、思い返してみると、あの時間、あの場所には、正真正銘のマレーシアの風が吹いていました。みんなワクワクしていて、みんなおしゃべりで、伝えたいことがいっぱいあって、聞きたいこともいっぱいあって。その国の文化や匂いを作っているのは、政治や制度じゃないんです。人なんですね。人が集まれば、その国の文化や風を感じることができるんですね。そのことに心が熱くなった日でした。

この日のテーマは「ハリラヤ」。ハリラヤとはラマダン(断食)明けのお祭りのことで、65%のイスラム教徒を抱えるマレーシアは、ハリラヤの祭りを盛大に祝います。大地の木のシェフ、ペナン出身のアスリさんにハリラヤのお祝い料理を用意してもらい、Part1、Part2、Part3の3回に分けて開催。トータル60人も参加してくださいました。

11時にパート1がスタート!皆さん初めてのハリラヤ料理に興味津々。お配りしたチラシにマークをつけながら、料理を堪能。

14時半よりパート2。この会には日本に住むマレーシア人の方が5人も!ルスリンダさんとハスリナさんがクッキーをお土産に♡

飲み放題のパート3は18時より。乾杯~で幕開け。さすがにのみ助の集まる会で、ビールマイスターの資格を持つ方も。

今回はマレーシアの民族衣装で登場して下さった方もいっぱいいました。インド人街で購入したパンジャビドレスがぴったりの君枝さん。マレーシア人のジョハリさん(右)は正装で登場。ヤカベッチは在馬経験者をもつマレーシア大好きの日本人。バティックで電車に乗っても平気です。

事務局&ゆきさん(右)。すらりとしたボディのゆきさん、細見バティックがすごく似合います輝きのあるビーズの刺繍がちりばめられていてホントステキ。

ゆみさんもマレーシアでオーダーメイドしたバジュクバヤ姿で登場。ステキですよ~!シックな装いがゆみさんの雰囲気にぴったりです。

さて、こちらは今回の料理を担当してくれたアスリさん。20名用の料理(6品)を1日3回も作ってくれました。この会が出来たのは、アスリさんのおかげ!なるようになるさ~とのんきに見えるアスリさんですが、お客さまのことを考えたサービス、気遣い、手の込んだアレンジは素晴らしい! いつも尊敬しています。

そしておちゃめでもあるんです。メインシェフでありながら、ちゃんと衣替えまでしてくださいました。

今回とってもお世話になったマコさん(右)。マコさんも大地の木のシェフ、中国系マレーシア人で中華系料理が得意です。参加の皆さまにお茶をプレゼントしてくれました。ちなみに左は事務局のマッツさん。ソンコが似合ってます。

こちら昼のマコさん(中央奥)。あ、マコさん、衣装替えてる!!右の大人っぽい美女は、マレーシアのインド系にハマっているアキエさん。インドの踊り、踊れます。

これが当日の料理。じゃじゃん。普段のメニューには無く、この日だけの特別メニューです。

スパイスに漬けこんだアヤムクニ(鶏唐揚げ)。肉質がカリカリになるぐらいしっかり揚げるのがポイント。マリネの味がしみています。マレーシアの海老天、チュチュウダン。これはハリラヤ料理というよりも、屋台で食べられるおやつ。ピーナッツソースとチリソースの2種を添えて。ハリラヤには欠かせないビーフレンダン。ココナッツミルクでグレービーに煮込んだ牛肉。ごはん粒を固めて餅っぽくしたナシインピとともに食べます。

トフマサレマ。豆腐のココナッツミルク煮。こちらもハリラヤ料理というよりは、アスリさんのお母さんの味。肉じゃがのようなもの。クイテオゴレン。クイテオという米でできた平打ち麺の炒め物。海老やイカなどの海鮮たっぷり。甘辛い味つけ。マレーシアのデザート、ロウハンコーです。きくらげやデイツをシロップスープで食べます。さっぱりした夏のおしるこ。

夜限定でサンバルウダン。ピリ辛のサンバルソースで炒めた海老。海老は殻付なのがポイントで、旨みを逃しません。大地の木の特製ビール。レモンビールです。

料理を食べながら、ハリラヤやマレーシアの文化について、マレーシア人に語ってもらいました。その話の貴重なこと!!マレーシア在住中も知らなかったことが色々聞けて、(マレーシアで聞くと英語なので、半分わかんないんですよね…(笑)、日本だと日本語で分かりやすい~) 勉強になりました。

1回目に参加してくれたタジュルさん。この会はタジュルさんお1人がマレーシア人でしたので、質問が集中。

タジュルさん ★断食中は悪いものを見てはいけないし、聞いてもいけないし、言ってもいけないんです。たとえば悪口。聞いても話してもNG。夫婦でも男女が手をつなぐのはNG(夜はOK)。断食は脳がカチっとセットされる感じで、きっと途中で中断したら、次に始めるのはすごく大変だと思う★

ジョハリさんは、お父さんが持たせてくれたソンコ(帽子)からサロンまでハリラヤならではの姿で来てくれました。

ジョハリさん ★日本の夏の断食は辛いです。でも、僕は剣道をしているので、断食をしながら剣道の合宿にいるとびっくりするぐらいスリムに。そのまま帰国すると男前と褒められて、お洒落ができます。日本だと、同じムスリムでも色んな宗派の人がいて、そういう人と話せるのは楽しいです★

びっくりしたのは、最近はラマダン時間はスマホのアプリでチェックするんですって!断食スタートと断食終わりを教えてくれるそうです。タブレットを使って写真も見せてくれたアプサさん。

アプサさん ★宗教は自己責任です。どこまでやるかは自分次第だし、すべての責任はじぶんにあります。そういう意味で「断食が夏かぁ、いやだなぁ」と思ったことはありません。

%e3%82%b8%e3%83%a7%e3%83%8f%e3%83%aa%e3%81%8f%e3%82%93%e8%aa%ac%e6%98%8e%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%9bそのほか語って下さったこと。
シャフルルさん ★日本でのラマダン明けはおにぎりを1個食べます。
サイドさん ★日本でもラマダン明けにはデイツを食べる。デイツはモハメッドが食べた果実と言われていて、神聖で栄養もあるのです。

また、中国系のマレーシア人のハリラヤに対するコメントはこんな感じ。
ウンさん ★マレーシアはイスラム国教ではあるけど、民族が色々いて、酒はあるし、豚肉は食べれるし、おもしろい国なんだな、とあらためて思います。だから日本とマレーシアをつないで盛り上げていきたい。
ジョシュアさん ★日本育ちです。ハリラヤのにぎわいは聞いてはいるけど、体験したことはないです。
ハンさん ★じぶんよりもマレーシア好きの日本人のほうがマレーシアに詳しいので、今度帰ったら勉強してきます!

そしてイベントの最後は、マレーシアの歌に合わせた指相撲ゲーム!のんびりとした、1曲5分はありそうなほど長い歌を歌いながら、指相撲。買った人は大地の木からの食事券をゲット! 1位の方にはマレーシアごはんの会・杉ちゃん特製のクエ星人ストラップをプレゼント。

 

みんなの笑顔が炸裂したハリラヤイベント。さらに今回は、タジュルさんが「僕の故郷、マレーシアに興味を持って下さって、本当にうれしいです」と言ってくれたり、ジョハリさんが「音さん、こんなに多くの人たちがマレーシアのことが大好きと言ってくれて大変うれしいです。その分僕もマレーシア人としてもっと頑張らんとあかんと思っています」というメールをくれたりして、ホントうれしかった。正直、日本でもマレーシア人と話したい~!と願って友人とスタートしたマレーシアごはんの会でしたが、こんなにマレーシア人の方に喜んでもらえるなんて、思ってもみませんでした。ありがたいです。ほんと、ありがとう。

 

また、近いうちにマレーシアの空気をみんなで作りましょう!(音)

 

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