トレンガヌ州の州都、クアラ・トレンガヌで食べたごはん料理を一気に紹介します。ちなみにクアラ・トレンガヌはマレー半島の東海岸に位置する海辺の州です。
ポイントはここ。日本でごはん料理というと、カレー、寿司、炊き込みご飯などガラッと味が違うのですが、トレンガヌのごはん料理はおかずとご飯のコンビという基本系を守りつつ(なので、見た目が似ている)食べてみると多彩な味で驚き。ごはん好き、またごはんの達人が行きついた境地、のような感じです。
なお、これらの名物料理は朝ごはんで食べるのも特徴。そのためシンプルな調理でありながら、さまざまな工夫を凝らした奥深い味わいなのです。
Nasi Dagang ナシダガン
「クダイ・マカナン・BIBI」のナシダガンです。ご飯(Nasi) に特徴があり、もち米とうるち米をミックスし、ココナッツミルクを混ぜて蒸したもの。なのだが、見た目はふつうの白いごはん。食べるとたしかに食感と香りがふつうのご飯とは違い、パラっとしていて香り豊か。ここにカツオ(Ikan)のグライ(Gulai=煮込み、味は甘辛)と野菜のアチャー(Acar)を混ぜて食べる。
Nasi Minyak ナシミニャ
「クダイ・マカナン・BIBI」のナシミニャ。赤・黄・緑などにお化粧したご飯は、天気雨 Hujan Panas を表現している。天気雨はよいことの前触れ、という意味があって、お祝いの日のていばんの彩り。ご飯はギー(これがミニャ=油のこと)と一緒に炊き込んでいてパラパラ食感。
合わせるのは、選択制で、おススメは牛肉(Daging)のグライ(煮込み)。スパイスが効いていて、肉はやわらか。
Pulut Ikan Masin プルッ・イカン・マシン
「クダイ・マカナン・BIBI」のプルッ・イカン・マニス。もち米と塩魚を一緒に食べるおやつ。甘い香りのココナッツのフレークがたっぷりかかっていて(桜でんぶのようでした)塩魚のしょっぱさによく合う!
ファイズさんの家庭料理
ご飯に、おかずを合わせるのが家庭料理の定番。料理上手のおばさんが作って下さいました!サンバルイカン、シンガン・アッサムプダス、小松菜のイカンビリス炒めなど。
Ketupat Sotong クトゥパ・ソトン
海辺の道路の出店にてクトゥパ・ソトン。トレンガヌにもイカ飯がありました!もち米を詰めて、ココナッツミルクや生姜などで茹でたもの。イカのだし、ほどよい塩気が効いていて、クセになる味。
余談ですが…
紹介した店「クダイ・マカナン Kedai Makanan BIBI」は朝7時OPENで、昼13時にCLOSE。このようにクアラ・トレンガヌでは午前中だけ営業の店が多いので、ぜひ朝ごはんから外食を。
あと、今回、営業日が合わなくていけなかったのですが、トレンガヌ名物料理のナシダガンの有名店は「Nasi Dagang Atas Tol」。ここも朝だけ営業なのでぜひチェック。
そうそう、もうひとつ。トレンガヌ州の店は「後会計」のことが多く、食後に、自己申告をしてお支払い。食べたものを覚えておくのに自信がなければ写真を撮っておいて、それをお店の人に見せるとよいそうですよ。