マレーアジアンクイジーン横浜店にて、チャーシェフに習う「ルイ茶と油揚げ巻き」を開催しました。現在マレーシア在住で一時帰国中の大のルイ茶好きの方が「日本に本帰国しても食べられるように」と習いにきて下さったり、初めて食べた方が「これ、ハマります!なぜでしょう!いや、本当にハマります!」と興奮されたり、「日本でもルイ茶専門店があれば通いたい!」とみんなで盛り上がった回でした。
また、台湾ルイ茶のパウダードリンクを持ってきてくださった方もいて感激。雑穀入りのルイ茶ドリンク、とてもおいしかった。もしかしたら、私がマレーシアで飲んでいたスーパーで買ったルイ茶パウダードリンク、こちらのタイプだったかも。
さて、ルイ茶についてまとめておくと、ルーツは中国の河婆(ホーポー、広東省内)にあり、すり潰すという意味の「擂」の字には太鼓を「打つ」という意味があるそうです。
河婆には客家人が多かったためか、ルイ茶は客家料理として定着。約15種の野菜やハーブをすり鉢ですり潰していたとか。伝統的なものは、葉っぱがすこし残っていて、色も今ほど真緑ではなかったそう。そして、このルイ茶を戦の前に飲んだところ戦いに勝ったため、縁起がいい食べ物として広まったといわれています。
その後、河婆でも庶民の料理としてご飯にルイ茶をかけるスタイルが出現。現在は、台湾のルイ茶は雑穀入りのお茶(甘くしてカフェで飲まれているとか)。マレーシア、シンガポールのルイ茶はハーブスープ(バジル、ミント、コリアンダー、胡麻やピーナッツを使ったもの)を具だくさんのご飯にかけるお茶漬けタイプに。
また、マレーシアでは客家人の伝統的な宴の料理として家族総出でルイ茶を作ることがあり、そのときはすりこぎで潰しているそうです。このすりこぎは必ずグアバの木(食べられるため)で作られたものを使い、それがどんどん短くなっていくとか。また具のイカンビリス(煮干し)は本場中国にはなかったようで提供していない店もあるそう。
マレーシアでルイ茶が食べられるのは、客家人が住んでいる地域(たとえばクチンのバウ地方)の屋台や客家人が料理人の屋台です。最近では、ショッピングモールにある客家料理レストラン、オーガニック系のヘルシーカフェ、さらにベジタリアンメニューとして提供している店もあります(この場合は煮干しや干し海老は使わない)。
ルイ茶は手間がかかる分、とてもおいしかったです。また、元在住の方がひと口食べて「懐かしくて涙がでそう。私、マレーシア料理はあまり好きじゃないと思っていたのですが、好きだったんですね…」とおっしゃった言葉にグッときた。味覚って自分で思っている以上に記憶に刻まれているもの。私は間違いなく、あの場所にいて、あの空気に包まれていたんだよ、と。
ちなみに8名以上集まれば、マレーアジアンクイジーン横浜店(担当田中さん:045-307-9839)でルイ茶コースが予約可(ディナーのみ)とのことなので、ご興味のある方はぜひ。
ハーブのお茶漬け、ルイ茶。具はチンゲン菜などの野菜、煮干し、タクワン。ピーナッツがアクセント
Cooking Class マレーシア料理教室 6月30日(日)、7月7日(日)
人気のルイ茶(擂茶)が、料理教室に登場します! ヘルシーな緑のお茶漬けで、マレーシアの客家料理です。たくさんの具をひとつひとつ味つけし、バジル、ミント、緑茶などでハーブスープを作るという、とても手の凝った料理。シャキシャキやカリカリの豊かな食感に、香り高い濃厚ハーブスープは一度食べるとやみつきに。野菜がメインという、マレーシア料理ではレアなをメニューぜひご体験下さい。2品目は、魚のすり身を油揚げで巻いた春巻。甘い味つけの中国系の料理です。
3品目は、マレーシアで人気NO.1ドリンク、スイカジュースです!
日時
2019年6月30日(日)14:30~17:30
2019年7月7日(日)14:30~17:30 空き席ございます!(6月30日現在)
※どちらも同じ内容です。ご希望の日程をお知らせください。
場所: マレーアジアンクイジーン横浜店
みなとみらい線元町中華街駅より徒歩3分 2番出口より、元町中華街にむかう途中にあります
住所 横浜市中区山下町82-3 Tel 045-307-9839
https://www.malayasiancuisine.com/access.html
教室内容
基本的にデモンストレーション形式
参加人数:12名(最少催行人数 8名)
レッスン料&メニュー Fee &Menu
5,400円(材料費、レシピ代)
・ルイ茶
・油揚げ春巻
・スイカジュース
※レッスン料は、当日レストランにてお支払い下さい。
申し込み方法
まことに恐縮ですが、先着順の予約受付、定員12名となります。ご希望の方は、下記メールにご連絡ください。締切日前に定員に達することもございますので、なるべく早めにご連絡をいただけますと幸いです。なお、材料の準備の関係で、レッスン日3日前よりキャンセル料が発生しますので、ご了承ください。
先生 キンシェフ(サポート チャーシェフ)
クアラルンプール出身のキンシェフ。若いころから料理一筋。日本ではシンポール料理店などで腕を磨き、一時帰国後、2年前よりマレーアジアンクイジーン横浜店のシェフとして腕をふるう。得意料理はローストチキンやダック料理など中国系のマレーシア料理全般。プレゼンテーションもすばらしく、多くのファンを魅了。ちなみに、お父さんはナシルマッ屋台を経営。
下記のメールにて、参加希望の方のお名前、人数、当日のご連絡先をご連絡ください。担当:古川音 oto@malaysianfood.org
ご予約、お待ちしております! Malaysia Gohan Kai
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