自宅でつくってみよう!
日本で暮らすマレーシア人が、こう教えてくれました。「日本で料理がたいへんなのは、ひとりで作るからだと思う。私が子どもの頃は、おばあちゃん、お母さん、妹たち、家族みんなでごはんを作っていた。楽しいとか好きだからとか、そういうのではなくて、それが当たり前のことだった」
料理は、ひとりで作ってもおいしくできるし、そうやって作った料理をひとりでじっくり味わうのも楽しいです。かくいう私もいつもそうです。でも、もしチャンスがあれば、いつか、大勢でわいわい作ってみて下さい。できあがった料理をお友達に食べてもらったり、誰かに自慢したりしてみて下さい。マレーシア料理は、そのほうが喜ぶと思います。そのほうがおいしくできると思います。それに、マレーシア料理は、教えてもらった人も食べてくれた人も、みんな笑顔になるぐらい、おいしい料理です。
アジアごはん好きも、好奇心で作ってみたい人も、ぜひマレーシアの香りでキッチンを満たしてみて下さい。「ひとりでさっと作りたいときに」「持ち寄りパーディーで友達をアッと言わせたいときに」「家のみに」「お弁当に」など、様々なシチュエーションにあわせてレシピを紹介します。
あ、そうそう。調味料の分量は、あくまでも目安。味にしまりがないな、と思ったら、塩を足して。酸味があってもいいかも、と思ったら、レモンをひと搾り。ちょっとスパイスが強すぎるかな、と思ったら、ひと晩ねかせて。そうやって、自分好みの味を探していく工程こそが、料理の醍醐味です。とくにマレーシア料理は、民族がまじりあい、国がまじりあい、色んな人の好みが重なり合い、時代とともにみんなで作り上げてきた料理。あなたのちょい足しこそが、マレーシア料理らしさなのです。
■ Malaysia Cookbook Best Recipe 10 ■
マレーシアで人気のごはんがカンタンに再現できる10のレシピ Kindle&iBooks版で発売しています
2012年よりスタートした「マレーシア人シェフに習う、マレーシア料理教室」。今までに習った150以上のレシピから、とくに評判の良かった10品を厳選して紹介。日本で手に入る食材で、現地のおいしさを見事に再現し、しかもカンタンに作れるという優れもの。また、その料理にまつわるシェフのコメントやごはん目線での現地情報付き。
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