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Report ペナンにて、ペナン写真家のギャラリーを見学

2012.4.2

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DSC_0240.JPGペナンのアルメニア通りにあるギャラリーDSC_0244.JPGペナン出身の写真家、ハワード・タンさん


先日のペナン旅行で、素敵な出会いがありました。

ランカウイ島のフォーシーズンにもギャラリーをもつ実力派、フォトグラファーのハワード・タンさんです。ペナンのアルメニア通りにあるギャラリーで、彼の写真を見たとき、「写真というよりも絵に近い」と感じました。言葉にするならば、目の前にある風景をいったん頭のなかで平面の絵に変換し、それを写真に焼き直している、というイメージ。3Dなものを2Dに置き換えた感じ。

それは、人の息はあまり感じられない無機質な景色。

現実とアートの間のような。

現実であり、非現実的であるような、不思議な空間。

だからこそ強烈に心に残るもので、今もなお、彼の撮影したペナンが忘れられない。
IMG_0005.jpgペナンの特徴的な建物の壁を絵画調にして再現IMG_0004.jpgプラナカンタイツの前に、古ぼけた自転車。この2枚は絵ハガキ


ペナンには、こういう景色がたしかにあります。

古ぼけたチャリがそこらへんに乗り捨てられていて、壁は可愛らしいパステルカラーで塗られている。それはまるで絵みたい。誰かが都合のいいように、かわいらしく細工したみたい。古ぼけたボロボロの壁も、なんだか大道具さんが作った映画のセットにも見えてくる。

ハワードさんの写真を見て、景色の見方がガラッと変わりました。自分でも驚くくらい。

景色を色で見るようになりました。
平面で見るようになりました。

すると、世界は想像以上に美しかった。

人の感情という余計なものをいったん外に置いて、景色だけを切り取ったら、世界はものすごく色鮮やかでした。

日本の家は、ペナンに比べると少しシンプルすぎて、色が地味すぎて、お世辞にも可愛いとはいえない。安全と便利さを追求したためか、機能的な階段がむきだしになっていて、人間の欲がペッタリと張り付いていて、なんだか可愛そうにも見えてくる。

でもでもね。その家の上に広がる青い空や木々の花々は色鮮やかで、かわいくて。わたしは、こんな美しい世界に囲まれて生きているんだって、それだけで、もうなんというやら、とってもありがたくて。

3Dよりも、2Dのほうが、私は好きかもしれないです。

こちらがハワードさんのWeb:
LinkIconhttp://studiohoward.com/site/