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Report ABCクッキングクラス マレーシア料理

2011.4.1

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DSC_0089.JPG丸の内にあるABCクッキングスタジオ。70人の参加者でにぎわった3月29日(火)、丸ノ内にあるABCクッキングスタジオの1dayレッスンにて、マレーシア料理教室が開かれました。集まった生徒は、うつくしい女性ばかり、なんと70人!講師は、池袋で17年マレーシアの味を提供する老舗「マレーチャン」のオーナー福澤さん(中央写真の右)。料理を担当するのは、マレーシア人シェフのセノさん。セノさんがステージの上で実際に料理をし、それを福澤さんが細かく解説。後ろに座っている生徒のために、セノさんの手元がディスプレイで映される、というセミナー形式で行われました。

じつはこの教室、マレーシア政府(マレーシア貿易開発公社/MATRADE)がすすめる「マレーシア・キッチン・プログラム」の一環として行われたイベント。



DSC_0093.JPGデモンストレーション&試食形式にて料理教室を開催マレーシアの食を通してマレーシアという国を知ってもらおう!と、世界各国ですすめているキャンペーンで、すでにニューヨーク、ロンドンで成功を収めています。まずは「マレーシア・キッチン・プログラム」主催のMATRADEのユスリナ所長が、生徒さんに向けてメッセージ。マレーシアの美しい海のようなブルーのスカーフを頭に巻いたユスリナさんの登場で、会場が一気にマレーシアの色に染まりました。



DSC_0108.JPGマトレードのユスリナ所長マレーシア料理の説明のなかに、こんな言葉がありました。

「多民族国家のマレーシア。そこに暮らす民族の数と同じだけの食があり、さらにそれらが融合して生まれた料理もある。それは、マレーシアという国そのものなのです」。

日本では、タイ料理やベトナム料理と比べてあまり知られていないマレーシア料理。その理由のひとつは、「無数の食のジャンル」にあります。なぜなら、「おいしいマレーシア料理、教えて!」と聞かれても、「マレーシア料理には、マレー系と中国系とインド系があって、それぞれにおいしいものがあるんだけど、もっといえば鍋もあるし、ご飯系もあるし、麺もおいしくて、さらにニョニャというものもあって…」と、ひととおり説明するのに軽く5分以上はかかるくらい。それに、そんなに長々説明するもんだから、聞いた人はちんぷんかんぷん。

でも、それがマレーシアなんです!

いろんな民族が、いろんな食を食べて暮らしている国。無数のグルメは、ときに融合し、ときに分離し、ときに民族の文化を象徴する存在になり、ときに民族を結ぶ。

マレーシアの食を味わえば、マレーシアという国が分かります。ガイドブックを読むより、歴史本を読むより、マレーシアごはんを食べることをおすすめします。きっと、参加して下さった70人の方も、マレーシアを丸ごと感じてくれたはず。

さて今回、マレーチャンが教えてくれたマレーシア料理は、カレーパフとココナツカレーの2品。近日中にこのウェブサイトでレシピを紹介しますので、お楽しみに。

DSC_0149.JPGサクサクに揚がったカレーパフDSC_0151.JPG中にはカレー味のポテトがぎっしり


これが完成したカレーパフ。日本のカレーパンと違って、サクサクのパイ生地が特徴。中はこんな感じ。具は、鶏そぼろ肉、じゃがいもをカレー粉で炒めたもので、味はインド料理のサモサに似ています。カレーパフはマレーシアに住んでいた頃、3時のおやつによく食べていました。ワンウタマ近くにあるイケアのカレーパフ(1個30円くらい)がお気に入りで、中に入ったゆで卵がたまらんでしたね。今回のカレーパフは、マレーシア生まれの天然ヘルシーオイル「カロチーノ」でカラッと揚げたもので、かためのサクサクの食感が、贅沢においしい。

DSC_0152.JPGカロチーノでハートマークちょっと余談で。カロチーノのオレンジ色の油が、わたしの皿のうえでハート模様になっていました。幸せの印?



DSC_0156.JPGマレーシアチキンカレーDSC_0171.JPGカロチーノの佐々木社長


マレーシアのココナツカレーも作りました!まろやかなココナツミルクの甘みに、じわじわ後から来るスパイシーさ。ポイントはマレーシア産のカレー粉「アダビ」を使うことで、これとココナツミルクさえあれば、簡単、楽ちんな料理です。ちなみにユスリナさんによると、カレーはマレーシアの家庭料理で、レストランで食べることはあまり無いのだとか。チキン、ビーフ、魚、エビ、マトンなど色んなカレーが家庭で登場するそうです。また、健康に気を使う人は、カロリーを気にしてココナツミルクの替わりにローファットミルク(低脂肪牛乳)を使うんですって。左は、「カロチーノ」の輸入総代理店、イエナ商事の佐々木社長。カロチーノを日本で広めた立役者です。今では、四川飯店の陳健一シェフなど有名シェフが愛用しています。

生徒さんに感想を聞いてみたところ、「はじめてのマレーシア料理。タイカレーとはまったく違う味なんですね。おいしかった!」「カレーパフが気に入りました。作ってみます」と大好評。さらに、参加者全員にマレーシアの代表的な紅茶ブランドBOHのティーパック、先日も紹介したマレーシア産のヘルシーオイル、カロチーノプレミアムとクラッシック、アダビのカレー粉をおみやげに配られました。

DSC_0086.JPGマレーシアごはんを笑顔で食べている方の姿を見ると、もう胸がキュンとなるほど嬉しい。そしてマレーシア料理には、みんなを笑顔にするおいしさがあります。これからも、マレーシアごはんで笑顔をつくりたい。心からそう思いました。(音)