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Reportマレーチャンduaの開店準備

2011.4.14

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DSC_0054.JPG「マレーシアってどこ?知らない」と言われていた17年前(今もときどき言われますが)。池袋の西口駅から徒歩10分、「マレーチャン」がオープンしました。オーナーは、マレーシアを愛し、マレーシアとともに人生を歩んでいる通称“ママ”こと、福澤しょうこさん。このたび福澤さんが新しい挑戦をする、と聞きつけ、取材に行ってきました。店内はまだ改装中です。マレーチャンと描かれているのは、美しい木彫りのオブジェ。木のぬくもりとやわらかさで、蓮の花の模様があたたかく見えます。



DSC_0061.JPGこの木彫り、古くから伝わるマレーシアの伝統工芸品。この道25年、「イナクラフ Inakraf」デザイン工房のムハイミンさんとイナさんが、マレーチャン2号店のために製作、飛行機便で届けてくれたのです。ムハイミンさん(中央)、イナさん(右)、日本在住20年で日本語ペラペラの通訳ハヤティさん(左)。ムハイミンさん、マレーシアの木彫り界では名の知られた存在で、セランゴール州のスルタンの宮殿、国会議事堂、マレーシア観光局などで、彼の作品が使われています。また2年前に、ロンドンのスパにも美しい透かし彫りのオブジェをおさめたそうです。そして右の写真がオーナーの福澤さん。ムハイミンさんと知り合ったのは今から20年以上前、マレーシアのパハン州にホームステイしていたとき。その頃、ムハイミンさんはひとりで作業していたそうですが、今では10人以上のスタッフを抱える工房に発展しています。


DSC_0064.JPGこのデザインは、マレーシアでよく見かける真っ赤な花、ヘリゴニア(マレー語)DSC_0065.JPG


DSC_0066.JPGこのデザインは、マレーシアでよく見かける真っ赤な花、ヘリゴニア(マレー語)DSC_0067.JPG湖に浮かぶ可憐な蓮の花(マレー語でテラタイ)


流れるようなデザインは、すべてムハイミンさんがフリーハンドで描いたもので、それを慎重に手彫りします。30種以上の彫刻刀で丸みやくぼみを丁寧に仕上げ。まさに自然界にある本物の木花のように、やわらかな立体感があります。材料の木はラワンの木(マレー語で:イエローメランティ)製作。ちなみにチーク材などを使うことも。

DSC_0083.JPGこのデザインは、マレーシアでよく見かける真っ赤な花、ヘリゴニア(マレー語)最後の仕上げをしているムハイミンさんとイナさん。ふたりはご夫婦で、仕事も一緒。初めて日本に訪れたイナさん、人生初の地震も体験されたそうです。マレーシアは地震の無い国なので、さぞかしびっくりされたはず。でも、マレーシアの歩道橋もぐらぐらしていますから、それを思い出していただければいいかと(笑)。 このオブジェは外観のいちばん目立つ所にとりつけ。透かしデザインになっていて、内部の蛍光灯の明かりが木々の間からのぞきます。風情満点のいい感じ。



DSC_0097.JPG先日、マレーシアごはんの会のイベントに参加してくれたアイズディーンさん4月7日の作業はここで終了。お店の完成を待ちわびるイナさんとハヤティさん。マレーチャン2号店の場所は、有楽町線の東池袋6、7番出口目の前。池袋駅から徒歩10分くらい。開店予定は4月20日。注目の料理は、福澤さんがひとつずつ漢方を選び、作り上げるバクテー。ノンハラルの豚肉で提供されるそうです。開店が待ち遠しい!(音)


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